全集・シリーズ

ズセツユビワノブンカシ

図説 指輪の文化史

浜本 隆志

受賞
全国学校図書館協議会選定図書

単行本 A5変形 ● 112ページ
ISBN:978-4-309-76273-9 ● Cコード:0372
発売日:2018.08.27

定価2,090円(本体1,900円)

○在庫あり

  • 結婚指輪、魔除けの指輪、権威としての指輪……アクセサリーのなかでも権力、契約、呪術など多様な意味と、古代エジプト以来の古い歴史を持つ指輪文化の謎を読み解く。

  • 【目次より】

    序章  人はなぜ指輪を付けるのか
    1 手と指は口ほどにモノをいう
    2 左手薬指の結婚指輪は世界の習俗か
    3 指輪のルーツと機能
    4 本書の狙い
    5 日本になぜ指輪や装身具文化の空白期があるのか

    第1章 結婚指輪の文化史
    1 古代と中世における求婚と指輪の贈与
    2 ルネサンス以降の結婚指輪の贈与
    3 近・現代の結婚指輪の交換儀礼
    4 指輪に込められた結婚のシンボル
    5 神との結婚儀礼、海との結婚儀礼

    第2章 指輪の魔力と護符
    1 指輪の魔力信仰の根源
    2 古代エジプトの護符としての指輪
    3 古代ローマ建国神話伝説の指輪
    4 アブラクサス指輪(グノーシス派のシンボル)
    5 ヘビ信仰と指輪
    6 キリスト教のシンボルと宗教指輪
    7 ロイヤルタッチと瘰癧さわりの指輪
    8 馬蹄型指輪

    第3章 メモリアルリングの系譜
    1 メメント・モリの指輪
    2 ピューリタン革命の犠牲者 チャールズ1世とメモリアルリング
    3 マリー・アントワネットと指輪
    4 フリーメイソンの指輪
    5 第一次世界大戦時の愛国指輪
    6 ナチスの髑髏の指輪

    第4章 さまざまな目的の指輪
    1 印章指輪
    2 鍵付き指輪
    3 毒入り指輪
    4 香料入り指輪
    5 天球儀指輪
    6 日時計指輪と時計付き指輪
    7 手袋と指輪
    8 カメラを内蔵したスパイ用指輪
    9 多目的指輪の衰退と指輪の将来

    第5章 指輪が語るヨーロッパ史
    1 ツタンカーメン王の指輪
    2 フランク王国のカール大帝と指輪
    3 ジャンヌ・ダルクの指輪と異端審問
    4 稀代の悪役にされたリチャード3世と指輪
    5 イングランド王ヘンリー8世と宮廷画家ホルバイン
    6 一枚の指輪の絵が語るドイツ宗教改革の構図
    7 ヴィクトリア女王の戴冠式と指輪
    8 皇妃エリーザベト――ハプスブルク家残照

    第6章 指輪伝説から近代の指輪物語へ
    1 ソロモン王の魔法の指輪
    2 ギュゲスと『アラビアンナイト』の魔法の指輪
    3 エドワード王の指輪伝説
    4 キリスト教、ユダヤ教、イスラム教をシンボル化した指輪物語
    5 ワーグナーの『ニーベルングの指環』
    6 トールキンの『指環物語』と指環の魔力

    第7章 指輪をつくっていた人、売っていた人
    1 金銀細工師と顧客
    2 金銀細工師の工房
    3 金銀細工製品を扱う商人の店舗
    4 金銀細工師の守護聖人
    5 イタリア・ルネサンスを支えた職人の大工房
    6 ヴェネツィアのダイヤモンド取引所
    7 カルティエのブランド化とアメリカの通信販売の二極分化
    8 デビアス社のダイヤモンドの婚約・結婚指輪キャンペーン

    終章  日本の指輪文化の特色
    1 縄文、弥生、古墳時代の指環文化
    2 装身具文化の消滅についての専門家の見解
    3 空白期の考察
    4 日本の美意識の二大潮流
    5 明治維新以降の指環文化の変容

著者

浜本 隆志 (ハマモト タカシ)

1944年生まれ。関西大学名誉教授。専攻はヨーロッパ文化論、比較文化史。著書に『図説ヨーロッパの紋章』『図説指輪の文化史』『シンデレラの謎』『ナチスと隕石仏像』など多数。

この本の感想をお寄せください

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。恐縮ですが、必ずご記入をお願いいたします。
※こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。
あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちら




 歳