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単行本

マーリアルメイダノナナツノツキ01

マーリ・アルメイダの七つの月 上

シェハン・カルナティラカ

山北 めぐみ

受賞
朝日 読売 日経 毎日

単行本 46 ● 288ページ
ISBN:978-4-309-20895-4 ● Cコード:0097
発売日:2023.12.26

定価2,970円(本体2,700円)

○在庫あり

  • 戦場カメラマンのマーリ・アルメイダは、冥界の受付で目が覚めた。現世に留まる猶予は七つの月が沈むまで。スリランカ内戦の狂騒を魔術的に駆け抜ける、圧巻のブッカー賞受賞作。

    あなたはこの物語で、人間の悲劇的な愚かさと、目も眩むような愛を目撃することになる。
    ──西加奈子

    最高にグルーヴィーな語りのリズム。主人公マーリ(の幽霊)と一緒に知られざるスリランカの闇を突っ切った。
    ──佐藤究

    全ての諍いは死者たちの呪いから始まる。時にフィクションは現実の暴力に無力だ。が、この悪夢の旅はどうだ、シュールな笑いで飄々と死体の間をすり抜けて行く。これはすぐ間近に迫る我々の明日の物語だ。
    ──幾原邦彦

    強烈なエネルギー、悲しいユーモア、胸が張り裂けるような感情。そして、歴史が人々へしたことへの燃えるような怒り。
    ──「ガーディアン」紙


    「この世界の狂気をどう説明できる?」
    1990年、内戦下のスリランカ・コロンボ。
    戦場カメラマンにしてギャンブラー、皮肉屋で放埒なゲイであるマーリ・アルメイダは、目を覚ますと冥界のカウンターにいた。自分が死んだ記憶はないが、ここに来る前に内戦を終わらせるための重要な写真を撮ったことは覚えている。与えられた七夜の猶予のうちに、自分を殺した犯人を捜し、内戦を終結に導くことはできるのか?
    復讐を誓う青年革命家、爆破テロの犠牲になった博士、魂を飲み込む邪神、錯綜する陰謀……。死者も生者も入り乱れた地の混沌を駆け抜ける、狂乱のゴースト・ストーリー。

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    【書評掲載】
    日本経済新聞(2024年3月2日)/評・鴻巣友季子
    読売新聞(2024年3月10日)/評・池澤春菜
    図書新聞(2024年3月23日)/評・佐藤みゆき
    朝日新聞(2024年4月13日)/評・小澤英実
    毎日新聞(2024年4月13日)/評・中島京子

著者

シェハン・カルナティラカ (カルナティラカ;シェハン)

1975年、スリランカ生まれ。作家。2010年、初長編作品『Chinaman』でコモンウェルス賞を受賞。2022年、『マーリ・アルメイダの七つの月』がブッカー賞を受賞し、世界的な注目を集める。

山北 めぐみ (ヤマキタ メグミ)

翻訳者。東京都出身。おもな訳書にフェリシア・ヤップ『ついには誰もがすべてを忘れる』、マーゴット・リー・シェタリー『ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち』などがある。

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