- ジャンル:
- 受賞
- 朝日
単行本 46 ● 288ページ
ISBN:978-4-309-02464-6 ● Cコード:0095
発売日:2016.04.27
定価1,870円(本体1,700円)
×品切・重版未定
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いじめ自殺事件の裁判で、現役自衛官が暴いた自衛隊の不正と隠蔽体質。組織の健全化のため、誇りを持って闘う彼を追った早稲田ジャーナリズム大賞受賞ドキュメンタリー、追加取材し書籍化。
[詳しい内容紹介]
2004年10月、21歳の海上自衛官・Tさんが自殺した。彼の遺書から、原因は先輩隊員からの悪質ないじめであることは明白だったが、自衛隊側はその事実を否定。さらに自衛隊側は、Tさんが亡くなった直後に隊員190名に実施した、いじめの実態が書かれた直筆のアンケートもすでに破棄したとして、公開を拒否した。Tさんの両親は「自殺の責任は、暴行・恐喝を犯した先輩隊員Sと、監督責任を果たさなかった自衛隊にある」としてSと自衛隊を相手取って裁判を起こすが、一審判決はいじめ自体は認めたものの、自殺についての自衛隊の責任は認めず、納得のいく判決は出なかった。両親はすぐさま控訴するが、そんな時、ある幹部自衛官=3佐が現れる。彼は、“「破棄した」と自衛隊が主張するアンケートは実は破棄されていない。自衛隊は嘘をついている”と、正々堂々と裁判所に通報したのだ。そして裁判は、世間の大きな注目を集めることになり、思わぬ方向へと動き出すーー。
自衛隊内での深刻ないじめの問題、隠蔽体質に染まってしまった組織の恐ろしさ。3佐の行動は、自衛隊を憎む気持ちから起こされたものではない。むしろ、自衛隊を愛し、誇りを持って国民のために働いてきたからこそ、その正義のために起こされたものだった。この激動の裁判と、混沌とした自衛隊の闇に光をあてるように「自衛隊の嘘」に立ち向かう3佐を追った、早稲田ジャーナリズム大賞受賞のドキュメンタリー「NNNドキュメント 自衛隊の闇」、その後の取材も敢行し、初の書籍化。
著者
大島 千佳 (オオシマ チカ)
1983年神奈川県生。横浜市立大学国際文化学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経て13年よりフリーランス。「NNNドキュメント’14 自衛隊の闇 不正を暴いた現役自衛官」で早稲田ジャーナリズム大賞受賞。
NNNドキュメント取材班 (エヌエヌエヌドキュメントシュザイハン)
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